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#このラジオがヤバい | NHK・民放連共同ラジオキャンペーン

あの人が語る #このラジオがヤバい

徳井 青空

ラジオなのに全力でコスプレする声優・徳井青空が、お笑い芸人を心から尊敬する理由

声優として活躍するほか、作品からの派生ユニットであるμ's(ミューズ)やミルキィホームズのメンバーとしても人気を集める徳井青空(とくいそら)。「そらまる」の愛称で親しまれる彼女の愛嬌たっぷりの人柄は、ラジオでも存分に発揮されている。
そんな彼女の番組『パワーボイスA 徳井青空のアニメ”ちゅ~♡”ずでい』(NHKラジオ第1 隔週火曜日20:05-21:55)は、映像の見えないラジオでありながらコスプレをしたり、ロケに出かけたりと異彩を放つ仕掛けが散りばめられたもの。全力投球のスタンスは、敬愛するお笑い芸人たちのラジオを聴いて学んだのだとか。
今回も本格派のコスプレでおじゃる丸に扮する彼女に、ラジオにかける思いを訊いた。

いつか自分の演じたキャラクター名義でラジオをやってみたい

今日のコスチュームは……おじゃる丸ですか?

そうです! 本格的な着物をお借りして、着付けも専門チームの方に来ていただきました。コスプレは毎回、スタッフさんと一緒に本気で楽しんでやっているので、そこが聴きどころ……というか、見どころですね! アニメの舞台や聖地になっている場所を巡る「かってにアニメ観光協会(仮)」というコーナーでは、毎回ちゃんとロケに行っていて、ラジオなのに写真を見ながらトークするという斬新な趣向になっています(笑)。 ぜひ、公式サイトで画像を見ながら楽しんでほしいです。

それ以外でいうと、普段なかなかメディアでお話することのない声優さんやアーティストの方がゲストにいらっしゃって、貴重なお話が聞けるというのも大きな魅力じゃないかと思います。

今まで来られたゲストの中で、特に印象深い方は?

最初に思い浮かぶのは緒方恵美さん。レジェンド級のかたのお話を聞く機会ってなかなかないので、ゆっくりお喋りできて光栄でした。とっても気さくにいろんなお話を聞かせていただきました。

※緒方恵美:『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ、『幽☆遊☆白書』蔵馬役などで知られる声優界のレジェンド

緒方さんがいらしたときに、エヴァは私が声優のお仕事を目指すきっかけになった大事な作品なんです、ということを、かなり早口でまくしたててしまって///(笑)。 なんですけど、引かずに優しく受け止めてくださったのが本当にうれしかったです。

ご自身が最初にラジオを聴き始めたことって覚えていますか?

そうですね、毎週同じ時間帯に家の用事でお母さんの車に乗っていたんですけど、そのとき車で流れていたのが『犬山犬子のポケモンアワー』。アニメ『ポケットモンスター』シリーズでニャースを演じる犬山イヌコ(当時:犬山犬子)さんがパーソナリティの番組でした。番組の中で犬山さんがときおりニャースとして喋ってくれるのが、アニメ好きな子供としてはうれしくて。

その思い出があるので、いつか自分の演じたキャラクター名義でラジオをやってみたいって思ってるんです。例えば『ラブライブ!』の矢澤にこちゃんなんかは、アイドルという役柄もうまく活かせそうなので、いい番組になるんじゃないかと思ったりしています!

会ったことがなくても居場所を作ってあげることはできる

最近聴いているラジオ番組って、やっぱり同業の声優さんのものが多いんでしょうか。

いえ、私はもう芸人さんのラジオばっかりなんです! 最近では、中川家さんのオールナイトニッポンプレミアム! 毎週放送が楽しみで楽しみで仕方がないんですよね。

私、小学校の頃は芸人さんを目指していたこともあるくらいお笑いが大好きだったんですけど、その頃から中川家さんの漫才やコントをよく観ていたんです。中川家さんが仲よくトークしているのを聴いていると、聴いている自分まで兄弟に混ぜてもらえてるみたいな気持ちになって、心地いいんです。

その距離感の近さがラジオの魅力ですよね。

あとは伊集院光さん、山里亮太さんですね。私自身が1人で喋るラジオをやっているというのもあって、1人ラジオはやっぱり気になっちゃいますね。どういうふうに1人でお話を展開していくのかっていうのがとても勉強になります。

例えば伊集院さんは、ラジオでお話をするためにわざわざ自分の足でスタンプラリーを回られたりとか、常にトークのネタを自分から探しにいくところを本当に尊敬しています。私も最近では、ラジオで話したいことを忘れないように、日記をつけるようになったんです。

あと、山里さんのラジオに以前「学校でいじめに遭っていてすごく辛いけど、山里さんのラジオを聴いているからがんばれます」といった内容のメールが来たことがあって。そのとき、山里さんが「そうだよ、おれはいつもここにいるし、味方だからね」みたいなお話をされていて、すごいなあって思って。会ったことがなくても居場所を作ってあげることはできるんだなあって感動したので、私もそんなふうになりたいと思ってるんです。

芸人さんのラジオが本当に好きなんですね。

そうですね、私も学生時代はあんまり楽しい毎日ではなかったんですけど、その頃私もお笑いに助けられたというか、居場所を見つけることができたので、お笑い芸人さんのことをとっても尊敬しているんです。

私って本当に友達があんまり多くなくて。(笑) なので、日常のちょっとした出来事を話す相手がそんなにいないので、ラジオがその代わりというか。友達にささいな報告ができる場として考えてますね。ですから、ラジオはとっても大事な場所です。

ラジオは「その人だけ」を堪能できる濃ゆいメディア

欠かさず聴いている番組を聴くとき以外では、どんなときにラジオをつけますか?

そうですね、私は漫画家としてもお仕事をいただいていて、漫画やイラストを描いているときには夜な夜なずっとタイムフリーでラジオをつけてますね。同じμ’s(ミューズ)とミルキィホームズのメンバーであるみもりん(三森すずこ)の番組とか。ライブで見せるキレキレの姿とは違った、ゆる〜いみもりんのトークが聴けるのがとってもいいんですよね。私やメンバーのみんなと一緒にいるときに話したことがラジオで出てくることがあって、うれしくて思わずニヤッとしちゃいます。(笑)

最後に、ラジオを聴く習慣がまだない人に、ラジオのいいところを紹介するとしたら、どんな言葉をかけられますか?

ラジオはもう、パーソナリティというその人だけを堪能できるっていうのがとっても大きいと思っていて。この間、オリエンタルラジオの中田敦彦さんの番組を聴いたときにより一層強くそのことを感じました。

やっぱり芸人さんなんですね。(笑)

そうなんです。(笑) 中田さんは1時間くらい、すごい速さでずーっと喋ってたんですよ。私は、TVでの中田さんしか知らなかったのですが、「すごい濃ゆい!」 と思って一気に惹きつけられて。これは中田さんのファンはもちろん、そこまで深く知らない人でも中田さんの世界が存分に味わえるなと思ったんです。

そんなふうに、ラジオはパーソナリティのことをとっても近くで感じられるメディア。テレビでは一部が切り取られていたりしますけど、ラジオでは切り取られる前の生の部分が強く出ているので、より素に近いその人自身のお話を聞けるのが醍醐味なんじゃないかと思います。

 

編集:長嶋太陽
執筆:渡辺紺
撮影:小田駿一