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#このラジオがヤバい | NHK・民放連共同ラジオキャンペーン

あの人が語る #このラジオがヤバい

南海キャンディーズ

山里 亮太

「好きな人がラジオやってるならラッキー!」山里亮太のあふれるラジオ愛

幼少期からラジオを聴いて育ち、TBSラジオの看板番組『JUNK』、『たまむすび』でパーソナリティを務める、南海キャンディーズ・山里亮太(やまさとりょうた)。
人一倍のラジオ愛を持つ彼から、少年時代に聴いていた番組で起こった伝説や、今注目の番組、自身の番組のネタ職人たちへの思いなど、ディープなラジオ談義を聞いた。

伊集院光さんを、真似しようったってできません。

最初にラジオを聴いたときのことは覚えていますか?

兄が伊集院光さんの『Oh!デカナイト』のリスナーで、一緒に聴くようになりました。なんとおもしろい人なんだろうって衝撃を受けて、今に至るまで僕にとってラジオといえば伊集院さんですね。伊集院さんがきっかけでラジオってすげえなって思って、伊集院さんが関わっているところを次々聴いていきました。例えば電気グルーヴさん。当時電気さんがやってた番組もむっっちゃくちゃおもしろくて。伊集院さんと電気さんのラジオを聴いて、世の中にはバケモノみたいにおもしろい人たちがいるんだなって痺れましたね。

印象深いエピソードなどありますか?

昔、伊集院さんと電気さんの間で、催眠術をかけあうのが流行っていたらしいんです。

それで、催眠術をつかって伊集院さんに細川ふみえさんを憑依させようとしたことがあったんですよ。

※細川ふみえ:90年代当時、一世を風靡したグラビアアイドル。フーミンの愛称で親しまれた。

え、それって成功したんですか?

したんですよ。伊集院さん、フーミンになっちゃって。

で、ピエール瀧さんがセクハラめいたことをしようとしたらフーミン、まあ伊集院さんが、ラジオ局を飛び出して逃げちゃうんですよ。心はフーミンなので。中身がフーミンの伊集院さんが街に飛び出したら大変なことになる! って言ってどうにか捕まえて催眠術を解くんですけど。そういうぶっとんだ事件が起こっていましたね。だから局で伊集院さんや電気さんに会うと未だにガチガチに緊張しちゃうんですよ。僕にとってはレジェンドなので。

ご自身がパーソナリティをやるうえでも、伊集院さんは参考にされているんでしょうか。

参考にしてるって言うのもおこがましいくらいです! ずーっと1人喋りのラジオを続けてて、ずーっとおもしろくて、真似しようとしてもできません。

世の中で何か起こるたびに、「これについて伊集院さんなら何て言うんだろう」ってわくわくしながら月曜の夜を待ってる自分に気づく瞬間、ああ、やっぱすごいなって思いますね。

がんばり続けてればいつか自分もそんなふうになれるのかなっていう気持ちもあるし、なれっこないとも思うし。1ミリでもいいから、あんなふうにできたらなって感じですかね…。

盟友・オードリー若林に宛てた「またやろうよ!」

今注目の番組は何かありますか?

最近はまっているのはラジコプレミアム。日本全国のラジオ局が聴き放題で最高なんです。いろんな地方の番組を聴いているんですけど、中でも好きなのがMBC南日本放送の『青だよ!たくちゃん! 』。『青たく』って略すんですけど、パーソナリティーの野口たくおさんって人が、鹿児島のいい兄ちゃんって感じでいいんですよね。鹿児島弁バリバリで。

地方の番組のいいところは、やっぱり方言なんです。あったかくて。僕も生まれが千葉なんですけど、方言がない首都圏の人たちは特に聴いていて味わい深いと思いますよ。もちろん地方出身の方が地元の局の番組を聴くのも癒やされるでしょうし。

間に入るローカルなCMもなんだかぐっとくるし、地域に密着した企画も多いので地元の人たちがよく出てくるんですけど、その人たちが起こすハプニングもおもしろかったり。

ハプニングといえば、ラジオはゲスト出演なんかも醍醐味のひとつですよね。

そうですね。以前、オードリーの若林とは、お互いの番組にゲスト出演しあうというのをやったことがあってとにかく楽しかったので、もう一度やりたいと思ってますね。またやろうよ!

これ、カットせずに掲載させてもらいますね(笑)。

 

ラジオは「ずっと1人に打席をくれる特殊な場所」

テレビやお笑いの舞台など、さまざまな場を持ってらっしゃる中で、ラジオでしかできないことって何かあるでしょうか。

こんなに、「1人」に打席を与えてくれるメディアってラジオしかないと思うんですよ。テレビで10分喋り続けることは難しいけど、ラジオなら何時間も1人喋りをやらせてくれる。ライブや公演とも違う、特別なものなんです。

だから僕は、大事な情報の初出しは必ずラジオにしようって決めてるんです。結婚するときは一番最初にここで言いたいし、子供の名前はメールテーマにしたいです。

近いうちに聞けることを楽しみにしています(笑)。 逆に、ラジオだと言えないことって何か思いあたりますか?

強いてあげるなら、タクシーの運転手さんの悪口ですかね(笑) 。僕がやってるような深夜のラジオを一番聴いてくれてるのって、タクシーの運転手さんだと思うので。タクシーに乗るとときどき運転手さんから「この間の番組、喋るのがちょっと早かったよ」ってお𠮟りを受けるんですけど、真摯に受け止めてます(笑)。

自分の好きな人に一番近づけるのがラジオなので、今すぐ聴いたほうがいい

ラジオ番組はメールを送ってくれるリスナーの皆さんと一緒に作るという側面もかなり大きいと思います。

それはもう間違いない! うちは特に精鋭揃いですよ。こいつは頭ぶっ飛んでんなって人もいれば、人のよさがにじみ出てるなって人もいる。それぞれのカラーがあって、人の数だけボケの種類もあって楽しいですね。

自分の番組を聴き返すときも、前半は反省、後半はただ楽しいって感じなんです。前半は自分だけのフリートークで、後半は投稿コーナーなので、後半はみんなのおもしろいネタを反省なしで聴けるから。

ちなみに山里さんは学生時代、投稿はしていなかったんでしょうか。

少しやってみて、ぜんぜん採用されなくてすぐやめちゃいましたね。そういえば、高校に1人むちゃくちゃおもしろい友達がいて、ハガキ職人やってましたね。

あんまり自分からラジオの話をしないんですけど、けっこう採用されてるのを聴いて「おっ」と思ったりして。

その彼は後に構成作家や芸人の道に進んだりは?

しませんでしたね。もうぜんぜん、普通の会社員になりました。

投稿者ってそういう存在ですよね。「巷のおもしろい人たち」というか。そういう猛者たちが世の中にひっそりと存在していて、アマチュアの立場から番組を盛りあげてくれてる。

本当にありがたい存在ですよ。イベントで「ラジオネーム◯◯です」って声をかけてくれる人もけっこういますね。ただ声をかけられるのとラジオネームを言われるのとでは、ぜんぜん距離感が違うんです。

初対面の方なら「あ〜、どうもありがとうございます」ぐらいの感じになるけど、ラジオネームを言われた途端、「ああ! お前か! 来てくれたの?」みたいな感じで、一気に距離が縮まる。友達の家で夜通し喋ってた仲間って感覚なんですかね、そういう存在がいるのって僕としても本当にうれしいんですよ。

では最後に、ラジオの楽しみをまだ知らない人に対して言葉をかけるとしたら、どんな感じでしょう。

皆さんの好きな人がラジオをやってるとしたら、むちゃくちゃラッキーなことです。その人にもっとも近づけるのがラジオなので、今すぐにでも聴いたほうがいいですよ。信じられないくらい近くで自分に喋りかけてくれるので。本当に目の前で自分に話しかけてくれるような感じなんです、ラジオって。

昔のメディアだとか、おじさんが聴いてるやつって考えはもうさすがに古いと思うんですけど、もしそういうイメージのままの人がいるなら、とにかくもったいない。食わず嫌いせず、一度ラジコをダウンロードして聴いてみてほしいですね。

編集:長嶋太陽
執筆:渡辺紺
撮影:小田駿一